先に結論をお伝えします。
リットマン聴診器を選ぶなら、
- マスターカーディオロジー
- クラシックⅢ
この二つから選択することが最適です。
それ以外のモデルは用途に応じて検討しましょう。
詳しく解説します。

- 臨床19年目の現役理学療法士
- 認定理学療法士(呼吸)、集中治療理学療法士、3学会合同呼吸療法認定士、呼吸ケア指導士
- 集中治療室、救命救急病棟、一般病棟にて呼吸器疾患、重症疾患患者さんの治療に日々奮闘中
- 医療の最前線から本当に必要な聴診器について発信します
リットマンの聴診器は現行モデル、過去の生産終了モデル、小児モデルも含めて全て購入し使用しました。
取り揃えている聴診器たちはこちら↓

前提として、
現行のリットマンの聴診器を選んでいれば、聴診器としての性能は問題ありません。
リットマンの聴診器でどれを選ぶべきか、専門知識と臨床経験を持つ立場から解説します。
医療用聴診器を選ぶ際の最重要ポイント
医療用の聴診器を選ぶ際に最重要なポイントは、
チェストピース(聴診器のヘッドの部分)の形状が薄くて持ちやすいか
ということです。
理由は、臨床現場で働く医療従事者が最も気をつけて聴診すべき場所は、寝ている患者さんの背中だからです。起きることができない、横を向くことができない患者さんほど背中の聴診は必須です。
寝ている患者さんの背中を聴診しようとすると、背中とマットレスに聴診器を忍び込ませないといけません。この背中に忍び込ませることがしやすいチェストピースかどうかが絶対に押さえておくべきポイントなのです。
言い換えれば、
聴診に必要な性能があり、背中に聴診器を忍び込ませやすいような、薄くて持ちやすいチェストピースかどうかということです。
リットマンの聴診器であれば性能は問題なし
リットマンの聴診器であればどのモデルを選んでも、問題のない性能を備えています。
お勧めした2つのモデルも、臨床現場でのさまざまな状況において、精度の高い聴診が可能な性能を持っています。特に患者さんが寝ている状態での聴診が多いため、背側から聴診器を忍び込ませることができるチェストピースの構造(厚みや形状)になっています。
それぞれの聴診器の詳しい性能を解説します。
各モデルの特徴とおすすめ用途
1.リットマン マスターカーディオロジー
リットマンのハイエンドモデルで、精密な聴診が可能です。特に集中治療室での使用や、呼吸器疾患患者のケアを行う医療従事者におすすめです。チェストピースがシングル(片面)の構造になっており、背側に聴診器を忍ばせるのに適しています。
マスターカーディオロジーについて詳しくは下記を参照。

クラシックⅢ
チェストピースがダブル構造(表裏面)でベル面と膜面の両方を備えており、胸音を正確に聞き取れます。ダブル構造から背側への挿入には若干の制約があるものの、チェストピース自体が薄めの構造なので臨床での使用に大きな問題はありません。性能としてはスタンダードモデルで日常的な使用に最適なモデルです。
クラシックⅢについて詳しくは下記を参照。

他のリットマンモデルの選び方
カーディオロジーⅡ
小児用と新生児用があり、特に小児診療に関わる場合に向いています。
カーディオロジーⅣ
性能は優れていますが、チェストピースが厚く、寝ている患者さんの背側に聴診器を忍び込ませることは不向きな構造。対面での聴診がメインの開業医には適しています。

ライトウェイトⅡ S.E.
基本性能は満たしていますが、構造が安価で耐久性にやや欠ける。使用頻度が少なく、コスト重視で考えるなら悪くない選択です。

より詳しく知りたい方は以下の記事で詳しくお伝えしております。読んでみてください。

最後に
リットマン聴診器を選ぶ際は、自身の診療スタイルや使用場面をよく考えましょう。特に専門性が求められる場面なら「マスターカーディオロジー」、普段使いなら「クラシックⅢ」がおすすめです。用途に合ったモデルを選んで、日々の診療に役立ててください。