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先に結論をお伝えします。
リットマン聴診器を選ぶなら、
- マスターカーディオロジー
- クラシックⅢ
この二つから選択することが最適です。
それ以外のモデルは用途に応じて検討しましょう。
詳しく解説します。

- 臨床経験約20年の理学療法士。集中治療・呼吸リハビリテーションに従事
- 認定理学療法士(呼吸)、集中治療理学療法士、3学会合同呼吸療法認定士、呼吸ケア指導士
- 集中治療室、救命救急病棟、一般病棟にて呼吸器疾患、重症疾患患者さんの治療に日々奮闘中
- Master Classic IIを約5〜6年、Master Cardiologyを10年以上使用。運営者プロフィール・資格認定証はこちら
当ブログでは複数のリットマン製聴診器を実機で確認しています。マスタークラシックIIとマスターカーディオロジーは、患者さんへの聴診で長期間使い込んだ機種です。クラシックIII・カーディオロジーIV・ライトウェイトII S.E.にも患者さんへの臨床使用経験がありますが、使用期間は比較的短く、長期使用の評価とは区別しています。なお、ケンツメディコ TS-FONETTE No.132は患者さんには使用しておらず、自分や家族で確認した範囲の評価です。
取り揃えている聴診器たちはこちら↓

前提として、
現行のリットマンの聴診器を選んでいれば、聴診器としての性能は問題ありません。
リットマンの聴診器でどれを選ぶべきか、専門知識と臨床経験を持つ立場から解説します。
医療用聴診器を選ぶ際の最重要ポイント
医療用の聴診器を選ぶ際に最重要なポイントは、
チェストピース(聴診器のヘッドの部分)の形状が薄くて持ちやすいか
ということです。
理由は、臨床現場で働く医療従事者が最も気をつけて聴診すべき場所は、寝ている患者さんの背中だからです。起きることができない、横を向くことができない患者さんほど背中の聴診は必須です。
寝ている患者さんの背中を聴診しようとすると、背中とマットレスに聴診器を忍び込ませないといけません。この背中に忍び込ませることがしやすいチェストピースかどうかが絶対に押さえておくべきポイントなのです。
言い換えれば、
聴診に必要な性能があり、背中に聴診器を忍び込ませやすいような、薄くて持ちやすいチェストピースかどうかということです。
リットマンの聴診器であれば性能は問題なし
リットマンの聴診器であればどのモデルを選んでも、問題のない性能を備えています。
お勧めした2つのモデルも、臨床現場でのさまざまな状況において、精度の高い聴診が可能な性能を持っています。特に患者さんが寝ている状態での聴診が多いため、背側から聴診器を忍び込ませることができるチェストピースの構造(厚みや形状)になっています。
それぞれの聴診器の詳しい性能を解説します。
リットマン主要4モデルの違いを比較
私が実機を確認した4モデルを、臨床で差が出やすい「背側への入れやすさ」「重さ・取り回し」「聴こえ方」で比較します。5点ほど高評価です。
モデル名から選ぶ前に、何を基準に比較すべきか整理したい方は、聴診器の選び方|失敗しない4つのポイントを先に確認してください。
| モデル | 背側への 入れやすさ |
重さ・ 取り回し |
聴こえ方 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| クラシックIII | 5/5 | 4/5 | 4/5 | 最初の1本・幅広い医療職 |
| マスターカーディオロジー | 3/5 | 3/5 | 5/5 | ICU・救急など聴診性能を重視する人 |
| カーディオロジーIV | 1/5 | 3/5 | 5/5 | 座位で心音などを丁寧に評価する用途 |
| ライトウェイトII S.E. | 4/5 | 5/5 | 3/5 | 軽さを優先・使用頻度が低い人 |
迷ったらクラシックIIIを基準にするのが分かりやすいです。そこから、聴こえ方をさらに重視するならマスターカーディオロジー、軽さを優先するならライトウェイトII S.E.というように用途で分けます。カーディオロジーIVは聴こえ方は高評価ですが、背側聴診を多用する看護師・リハビリ職ではチェストピースの厚みが大きな弱点になります。
主要モデルを用途別に詳しく見る
1.リットマン マスターカーディオロジー
リットマンのハイエンドモデルで、精密な聴診が可能です。特に集中治療室での使用や、呼吸器疾患患者のケアを行う医療従事者におすすめです。チェストピースがシングル(片面)の構造になっており、背側に聴診器を忍ばせるのに適しています。
マスターカーディオロジーについて詳しくは下記を参照。

クラシックⅢ
チェストピースがダブル構造(表裏面)でベル面と膜面の両方を備えており、胸音を正確に聞き取れます。ダブル構造から背側への挿入には若干の制約があるものの、チェストピース自体が薄めの構造なので臨床での使用に大きな問題はありません。性能としてはスタンダードモデルで日常的な使用に最適なモデルです。
クラシックⅢについて詳しくは下記を参照。

その他の現行モデルと小児・新生児用モデル
クラシックII 小児用・新生児用
3M公式ラインナップでは、クラシックIIに小児用・新生児用があります。小児・新生児を対象に専用サイズが必要な場合の選択肢で、成人向けの主要4モデル比較とは分けて考えます。
カーディオロジーIV
患者さんへの聴診でも短期間使用した経験があり、聴診性能は高い印象です。ただし、マスターカーディオロジーのように長期間使い込んだ評価ではありません。仰臥位の患者さんの背側に差し込む際は、チェストピースの厚みが気になりました。

ライトウェイトII S.E.
実機を手に取った印象では、軽量で価格を抑えたモデルです。長期間使用した際の耐久性は検証していませんが、軽さとコストを重視する方には候補になります。

より詳しく知りたい方は以下の記事で詳しくお伝えしております。読んでみてください。
最後に
リットマン聴診器を選ぶ際は、自身の診療スタイルや使用場面をよく考えましょう。特に専門性が求められる場面なら「マスターカーディオロジー」、普段使いなら「クラシックⅢ」がおすすめです。用途に合ったモデルを選んで、日々の診療に役立ててください。
